葬儀は、トラブルが多いというけど
事前に何をしたらよいかわかないよ!!
そうなの、私、昨年両親の葬儀を2度経験したので
詳しく教えてあげるね!
私は、昨年、7月に父、そして3ヶ月後の10月に母の訃報に接し、葬儀の喪主を年内に2度経験しました。
特に母の死去は、突然だったため、余裕なく葬儀社との事前すり合わせが十分行えませんでした。 ゆえに葬儀終了後、葬儀費用支払いの件で葬儀社とトラブルになってしまい、あと味が悪い結果になってしまいました。
ここで学んだことは、葬儀は、事前に葬儀社調査、詳細すり合わせ&確認が必須であることです。
特に葬儀一連のタスク(スケジュール、アクション事項、見積り、支払い方法等)を文書化し、抜け漏れないよう葬儀社との事前にすり合わせ&確認を徹底して行うことが必須なのです。
本記事は、以下お悩みの方におすすめです。
- 葬儀は、突然訪れるものなので、当日混乱がないよう、事前に備えておきたい
- 葬儀社の選定が不安なので、選定基準を明確にし、優良な葬儀社を選定したい
- 葬儀費用は、比較的高額といわれるので、適正な価格に抑えたい
葬儀は誰にとっても突然訪れるものです。初めての葬儀となると、何をすれば良いのか、どこから始めれば良いのか分からない方も多いでしょう。
そこで、葬儀をスムーズに進めるために、事前に葬儀社の調査とすり合わせが重要である理由を、私の実体験を交えながらご説明します。
本記事をお読みいただき、葬儀社に関する事前調査&すり合わせを確実に実行することで、急遽、葬儀を実施することになっても、あわてず、トラブルなく安心して、葬儀を実行し、死者を極楽浄土に送り出すことができるでしょう。
葬儀社選びは、事前に調査&検討が重要
なぜ、葬儀社選定は、事前調査が必要なのか
遺族の希望葬儀スタイルや予算に合った葬儀社を見つけるため
遺族の個別ニーズに対応する葬儀社の選定
昨今、葬儀にはさまざまなスタイルがあります。 一般葬、家族葬、社葬、伝統的な宗教儀式などその形式は多岐にわたります。
各遺族や故人の希望に合ったスタイルを提供できる葬儀社を選ぶことが、満足のいく葬儀を行うためには不可欠です。
事前調査を行うことで、以下のメリットがあります。
葬儀スタイルの変化に対応:
例えば、葬儀社Aは、故人が親族以外に過去付き合いが多く、多くの方に見送られたいといった要望があったことから、一般葬を得意としています。一方、別の葬儀社Bは、故人が高齢のため、親族のみを対象とし、少人数で心のこもった家族葬を得意としています。 先ずは、自分たちが希望するスタイルに対応できる葬儀社を見つけるためには、各葬儀社が提供するサービスを詳細に調べる必要があります。
葬儀予算の適合性:
葬儀の費用は、葬儀の規模によって数十萬~数百万円以上と非常に幅があります。適切な予算内で希望するサービスを提供する葬儀社を見つけるためには、葬儀社各社の料金プランを比較することが重要。事前に複数の葬儀社の見積りを取り、費用対効果を確認することで、無駄な出費を抑えることができます。
★実際のケース★
例えば、家族葬を希望する場合、一般的な葬儀よりも小規模で個別対応が求められます。そのような場合、家族葬に特化した葬儀社を選ぶことで、安価で細やかなサービスや適切なサポートを受けることができます。
事前調査を通じて、自分たちの希望に合ったサービスを適正な価格で提供して頂ける葬儀社を見つけることが、満足のいく葬儀を実現するためには欠かせません。
信頼できる葬儀社の選定するため
信頼性の確認
葬儀は、人生で一度きりの重要な儀式です。信頼できる葬儀社を選ぶことで、葬儀の進行がスムーズで、遺族が安心して任せられることが非常に重要です。
信頼性を確認するための基準は、以下3つのポイントに集約されます。
- 実績と評判:長年の経験や実績がある葬儀社は、その分信頼性が高いものです。口コミやレビューサイトを活用し、他の利用者の評判を確認することが重要です。また、地元での評価や知人の推薦も大きな参考になります。
- 透明な料金体系:信頼できる葬儀社は、料金体系が明確であり、追加料金も事前に説明してくれます。不透明な料金体系や不意に発生する追加料金が多い葬儀社は避けるべきです。
- 対応力とサービスの質:事前相談の際の対応やスタッフの態度、提供されるサービスの質も重要な評価基準です。親身になって相談に乗ってくれる葬儀社は、葬儀当日も適切なサポートを提供してくれる可能性が高いです。
★実際のケース★
葬儀社に事前相談に行った際に、親切丁寧な対応を受け、透明な料金説明を受けた場合、その葬儀社は信頼できると判断できるでしょう。
一方、事前面談で対応が冷たい、料金が曖昧であるなどの少しでも不信感を抱いた場合は、他の葬儀社を検討することが賢明です。
事前調査を通じて、自分たちのニーズに合った信頼できる葬儀社を選ぶことが、故人をしっかりと送り出すための大きな助けとなります。
葬儀は一生に一度の大切な儀式ですから、その準備には慎重さと確実さが求められます。
葬儀社の選定を誤ったことで発生したトラブル例
葬儀社の選定を誤ると、葬儀当日に予期せぬトラブルが発生し、遺族に多大なストレスを与えることがあります。
以下、実際にあったトラブル例を紹介します。
葬儀当日、サービスが不十分だったケース
事例1: ある家族が地元の小規模な葬儀社を選んだ際、事前に契約したサービス内容が葬儀当日に十分に提供されませんでした。 例えば、祭壇の設営が遅れたため、予定よりも開始時間が遅れ、参列者に迷惑をかけてしまいました。また、スタッフの対応が不慣れで、進行がスムーズに行われず、遺族や参列者が混乱する場面もありました。
避けるべきポイント:
- 事前に詳細な打ち合わせを行う:葬儀の進行や具体的なサービス内容について、事前にしっかりと確認し、詳細な打ち合わせを行うことが重要です。
- 過去の実績や評判を確認する:口コミやレビューサイトを活用して、葬儀社の評判や過去の実績を確認しましょう。信頼できる葬儀社を選ぶためには、実際に利用した人々の声を参考にすることが有効です。
追加料金が予想外に発生したケース
事例2: 某遺族が利用した葬儀社では、事前に提示された見積もりには含まれていなかった追加料金が事後、発生しました。実際の葬儀で、次々と追加費用が発生し、最終的な支払い額が当初の見積もりの倍以上になってしまいました。このため、家族は予算オーバーに苦しみ、経済的な負担が大きくなりました。
避けるべきポイント:
- 事前に見積もりを取得&確認する:見積もりを取る際には、すべての項目について詳細に説明を受け、不明な点があれば必ず確認しましょう。追加費用が発生する可能性についても事前に確認し、予算を超えることのないようにしましょう。
- 複数の葬儀社から見積もりを取る:特定の葬儀社に決める前に、複数の葬儀社から見積もりを取り、比較検討することが重要です。料金体系やサービス内容を比較することで、最も適切な選択ができます。
スタッフの対応が不適切だったケース
事例3: 某葬儀では、スタッフの対応が不適切で、遺族が不快な思いをする場面がありました。具体的には、スタッフが葬儀中に大声で私語をしたり、参列者への対応が粗雑だったりしました。このため、葬儀の雰囲気が損なわれ、故人を偲ぶ厳かな場が台無しになりました。
避けるべきポイント:
- 事前にスタッフと面会し、対応を確認する:事前相談の段階で、実際に葬儀を担当するスタッフと面会し、その対応や態度を確認することが重要です。親身になって相談に乗ってくれるかどうかを判断基準にしましょう。
- 評判や口コミを確認する:スタッフの対応については、口コミや評判を確認することも有効です。他の利用者がどのように感じたかを参考にすることで、信頼できる葬儀社を選ぶ手助けになります。
後悔しないために避けるべきポイント
詳細な打ち合わせ&確認を徹底
葬儀の進行やサービス内容について、詳細に打ち合わせを行い、不明な点をクリアにしておくことが重要です。特に初めての葬儀の場合、不安や疑問を抱えたまま進めることのないようにしましょう。
信頼できる葬儀社の選定
評判や口コミを参考にし、信頼できる葬儀社を選ぶことが大切です。過去の実績や経験も重視し、信頼性の高い葬儀社を選ぶことで、安心して葬儀を任せることができます。
透明な料金体系
料金については、透明で明確な説明を受けることが重要です。追加料金の有無やその内容についても事前に確認し、予算内で収まるように調整しましょう。
葬儀は一生に一度の重要な儀式です。事前にしっかりと調査し、信頼できる葬儀社を選ぶことで、故人を安心して送り出すことができます。
葬儀社の調査方法については、以下の記事でまとめています。
後悔しないためにも、これらのポイントをしっかりと押さえておくことが重要です。
葬儀社とのすり合わせ:双方の認識のズレをなくす
初回相談で確認すべき事項(形式、予算、サービス、見積り他)
初回相談では、葬儀社の選定や葬儀の準備において重要なポイントを確認することが必要です。以下の項目を中心にしっかりと話し合いましょう。
葬儀の形式や予算について
葬儀形式の確認
- 希望する葬儀形式:家族葬、一般葬、社葬などの形式を確認し、自分たちの希望に沿ったプランを提示してもらいましょう。
- 宗教儀式の有無:宗教的な儀式が必要かどうかを伝え、それに対応できるかどうかを確認します。
予算の確認
- 予算の設定:希望する葬儀の形式に合わせた予算を設定し、その範囲内でどのようなプランが可能かを相談します。
- 見積もりの内訳:見積もりの詳細を確認し、どのサービスが含まれているのか、追加料金が発生する可能性があるかどうかを確認します。
提供されるサービスの詳細
サービス内容の確認
- 基本サービス:基本的な葬儀プランに含まれるサービス内容(祭壇の設置、遺体の搬送、式場の使用など)を確認します。
- オプションサービス:追加で利用できるオプションサービス(供花、香典返し、飲食の手配など)についても確認し、必要なものがあればその料金も把握しておきましょう。
スタッフの対応
- 対応の質:スタッフの対応が親切かどうか、細かい質問にも丁寧に答えてくれるかどうかを観察します。
- サポート体制:24時間対応のサポートがあるか、事前相談の際にどのようなサポートが受けられるかを確認します。
見積もりの取り方と比較の方法
見積もりの取り方
- 詳細な見積もりの取得:すべての費用項目を明確にした詳細な見積もりを取り、内訳をしっかりと確認します。
- 複数のプランを比較:異なるプランの見積もりを比較し、どのプランが最適かを検討します。
比較の方法
- 料金の透明性:見積りの内容が明確で、隠れたコストや追加料金の有無を確認します。
- サービス内容の比較:提供されるサービス内容を比較し、同じ料金でどの葬儀社が最も多くのサービスを提供しているかを見極めます。
複数の葬儀社から見積りを取り、比較するポイント
複数の見積り取得
- 異なる葬儀社から見積りを取る:複数の葬儀社から見積りを取り、サービス内容や料金を比較します。
比較のポイント
- サービスの質:料金だけでなく、提供されるサービスの質も比較対象とします。レビューや口コミも参考にすると良いでしょう。
- 追加費用の確認:葬儀での追加費用が発生する可能性があるかどうか、どの程度の範囲で発生するかを確認します。
- 希望に対する柔軟性:希望に対して柔軟に対応してくれるかどうかも重要なポイントです。
契約前に確認すべき事項
契約内容の詳細確認
- 契約書の確認:契約書の内容を詳細に確認し、すべてのサービスが含まれているか、追加料金の条件などもチェックします。
- キャンセルポリシー:キャンセルや変更が必要になった場合の対応についても確認しておきます。
決済方法の確認
- 決済時期の確認:葬儀前、葬儀後に決済するのか、決済時期を確認します。
- 決済手段の確認:現金が多数ですが、クレジットカード又は、電子マネー可能か、確認します。
不明点や疑問点の解消
- 不明点の解消:不明点や疑問点があれば、納得がいくまで質問し、すべての疑問を解消します。
- 担当者の連絡先:担当者の連絡先を確認し、いつでも連絡が取れる状態にしておきます。
実際の経験談:私の葬儀準備&葬儀実行
事前調査からすり合わせまでの流れ
葬儀社選び&打ち合わせで感じたこと
昨年夏の父の葬儀では、両親が既に某大手の葬儀社の互助会会員になっていたこともあり、葬儀社は予め決められており、検討の余地がありませんでした。なので、葬儀内容も大筋決まっておりました。
そこでは、通常オプションとされている湯灌、葬儀DVD等も既にパックに織り込まれておりました。
また、葬儀社との打ち合わせの最初に遺体のエンバーミング処理の説明がありました。当時は、父を急に亡くしたことで正常に判断できず、心理的に不安だったこともあり、担当営業の説明に丸めこまれ、高額のオプションであるエンバーミングを申し込んでしまいました。
なので葬儀の形式は、家族葬にもかかわらず、最終的に費用は、一般葬とほぼ同じレベルの金額になってしまったのです。
この反省踏まえ、葬儀費用を抑えるために亡き父の四十九日後、母の葬儀に備え、事前にインターネットを利用し、WEBで葬儀社について情報収集しました。
WEBサイトの調査では、「小さなお葬式」は、大手の葬儀社と違い、形式毎にパック価格が設定されており、透明性がありました。またオプションが豊富で、自由に選択できるメリットがあり、且つ比較的安価な費用で対応頂けるとのことでした。
「小さなお葬式」は、WEB上の口コミでは、比較的高評価でしたので、次回依頼する場合は、概略ここに決めており、事前に資料を取り寄せました。
しかし、実際に昨年10月末、母の死亡の連絡を受け、急遽「小さなお葬式」経由で、実家近くの葬儀社を紹介頂きましたが、紹介された葬儀社は、(S社)1社のみで選択の余地はありませんでした。
(S社)のサイトを確認したところ、経歴が記載されており、定額料金制で透明性があり、価格的には安心できたのですが、口コミ等調べたところ掲載されておらず、一抹の不安は消えませんでした。
その後、葬儀前に現地(S社)葬儀社で打ち合わせを行い、葬儀スケジュール&葬儀内容を決め、最終的に打ち合わせで決まった内容は、書面で提示頂きました。
葬儀内容は、通常の葬儀と違い、通夜振る舞い&葬儀後の精進落としはなく、初七日の法要は、自宅で行う形になりました。葬儀社からは、葬儀会場での制約条件(参列人数、入場時間、僧侶の人数制限、お経時間制限等)が提示され、多少の違和感がありましたが、葬儀社変更の余裕なく納得せざるをえませんでした。
但し、葬儀費用について、見積り一式(詳細)提示いただいたところ、総額は、某大手葬儀社の約1/2価格であり、価格的には安心できるものでした。
葬儀後に発生したトラブル(葬儀費用決済方法の認識ズレ)
WEBサイト上での「小さなお葬式」との契約は、葬儀費用の決済方法は現金又はクレジットカードのいずれか選択可能だったので、安全性を考慮し、クレジットカードを選択しました。
なので、葬儀終了後、葬儀社S社との打ち合わせで葬儀費用の支払いの話になり、今回の依頼した家族葬の葬儀費用一式は、クレジットカードで処理できるものと思っておりました。
ところが、基本プランの内容は、「小さなお葬式」との間でクレジットカード決済で処理できたものの葬儀社S社のオプション(香典返し、供花他)で発生した費用は、クレジットカード決済できず、葬儀社の代表からは、当日中に現金で支払いするように強く要求されました。
なので、やむなく葬儀終了当日の夕方(PM7頃)、オプション費用については、S社葬儀場所に現金で、納付する形で決着がつきました。
振り返ると、依頼先「小さなお葬式」に対し、決済方法について事前にクレジットカード処理でコミットしたので、葬儀社(S社)で発生するオプション費用含め、最終的に葬儀費用の総額は、クレジットカード処理できるものと思い込んでいたことがトラブルの原因でした。
まとめると、今回のトラブルの根本原因は、以下にありました。
・葬儀社(S社)で発生するオプション費用は、「小さなお葬式」とは 別途処理(当日、現金で支払い)であることを事前に認識していなかった。
・葬儀社(S社)との事前打ち合わせで、葬儀費用の支払い方法の確認をしていなかった。
トラブルを避けるために注意すべきポイント⇒リスト化・確認徹底が必要
葬儀で喪主を務める場合、身内のみならず、葬儀社と決めるべき事項が多数あります。心理的にも安定しない中、不慣れもあり、抜け漏れ、又は葬儀社との認識違いによりトラブルが発生するリスクがあります。
よって、葬儀で実行すべきこと、確認しておくべきことを予めリスト化し、葬儀に関する見積りだけでなく、支払いに方法ついても、1次葬儀社だけでなく、2次の最終葬儀請負事業者との間でも書面で契約、再確認を徹底することが必要です。
WEBサイト上の「小さなお葬式」へは、葬儀終了後、本トラブルについて報告しましたが、今後、当該葬儀仲介業者と提携の葬儀社の顧客が同じ失敗でいやな思いをしないよう、「小さなお葬式」経由で提携する葬儀社へは、トラブル情報を共有化し、再発防止策を提案したいと思います。
いずれにせよ、最終的に利用する葬儀社は、計画的に希望に合う複数の葬儀社を事前調査し、余裕をもってじっくり検討することが重要です。
まとめ
葬儀は人生で何度も経験することではないため、誰もがその準備や進行に対して多くの不安や疑問が伴います。
本記事では、過去のトラブル事例を元に、葬儀社に対する事前調査とすり合わせの重要性を再認識し、安心して葬儀を進めるためのポイントや葬儀社選びで後悔しないためのアドバイス、そしてこれから葬儀を迎える方へのメッセージを私の経験踏まえ、まとめてみました。
何度も言いますが、人生において、葬儀で喪主を務めるケースは稀ですが、葬儀実行に当たって、葬儀社に全てを任せることなく、主体的に事前に葬儀社調査、詳細すり合わせ&確認徹底は必須です。
これから葬儀を迎える皆さん、厳粛な葬儀会場で嫌な思いをしないよう、事前準備&確認を徹底し、急遽、葬儀を実施することになっても、あわてず、トラブルなく安心して、葬儀を実行し、死者を極楽浄土に送り出しましょう。
にほんブログ村ランキングに参加しています。
良かったらポチッとお願いします!
コメント