【書評】精神科医が見つけた3つの幸福

精神科医が見つけた3つの幸福表紙 書評
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2021年3月に発売された精神科医である樺沢紫苑著「精神科医が見つけた3つの幸福」を読了。

本書は、人生を生きていく中で、幸福を実感するための方策として、3つにカテゴリーに      分けられております。

    1.「心と体の健康」

    2.「つながり・愛」

    3.「成功・お金」

3つのカテゴリーにおいて、幸福を実感する為には、優先順位が重要とのこと。 

先ず最初に、自分の心・体を大切にすること。 次に、家族・友人と繋がること。        そして、最後に健康、繋がりをベースに仕事を頑張り、成功し、お金を手に入れる。 

お金だけを目的にしては、幸福感を持続することができません。                 私たちは、健康で人と繋がることにより、仕事で成功し、幸福を感じ、お金を手に入れることができるのです。

本書は、最高の人生を構築するため、3つにカテゴリーにおいて、各々私たちが行動すべきことを日常生活の中のTo Doに落とし込み、解説されております。                 

各々のTo Doを実行することで、どんな方でも幸せを実感し、豊かな社会を感じることができるようになります。

3つの幸福とは

1. 心と体の健康 ⇒(セロトニン的幸福)

 人は脳内にセロトニンという物質が分泌されることにより、心と体が健康になります。                                  心と体の健康は、3つの幸福を実現するための土台であり、優先順位が高い。

 セロトニンを分泌するためには、朝散歩、睡眠、運動等ありますが、特に朝散歩は、
 誰でも気軽に始められるのでお勧めです。青空を見て”清々しい”、”さわやか”な気分となり、      1日が気分よく、快適に過ごすことができます。

2. つながり・愛 ⇒(オキシトシン的幸福)

 基本的なイメージは、つながりによる安心感。                           家族・友人等の交流により、人間関係が安定し、脳内にオキシトシンという物質が分泌されます。

つまり、私たちの人間関係やコミュニケーションは、そのままオキシトシン的幸福につながります。しかし、オキシトシン的幸福を失うと孤独になり、孤立してしまいます。


3.成功・お金 ⇒(ドーパミン的幸福)

人は、仕事で何か大きな夢や目標が達成すると、脳内にドーパミンという物質が分泌されます。   成功・お金の獲得による幸福は、ドーパミン分泌によるものです。

但し、最終的に成功・お金を手に入れる為には、1.心と体の健康(セロトニン的な幸福)、      2.つながり・愛(オキシトシン的な幸福)を満たしてこそ、成立するものです。

本書の実行結果・所感

私は、数年前に人間ドックで、メタボ予備群判定を受けてから、健康を意識し朝散歩を開始しました。特に快晴の日の朝散歩は、体全体で、爽快感を感じることができ、一日が充実し、幸せを実感できるようになりました。 

又、私は、パートナーだけでなく、家族でのつながりを強めるために、遠く離れた両親との会話を増やすことも心がけ、現在、少なくとも年に2回は、リアルで会っています。リアルで会うと、家族の人間関係が良好となり、幸せを実感できますね。

本書により、自分の心・体を大切にし、家族・友人と繋がり、仕事を頑張ることにより、達成感が得られ、幸福を感じることが、人間によって一番幸せなものであると、改めて再認識しました。

本書には、セロトニン的幸福を手に入れる方法として、3行ポジティブ日記の例が記載されています。ポジティブ日記は、就寝前に毎日、3つの楽しかったことを書くもので、当時、私は、樺沢塾に入塾していたこともあり、ポジティブ日記を約1週間、継続してみました。 

結果、ポジティブ日記を継続することにより、一日を振り返る習慣ができ、且つ幸せ収集能力が   高まり、幸福度を上げることができるようになりました。

Withコロナの時代に向けて

世界では、今から2年前に発生した未曾有の新型コロナウイルスは、未だ終息しておりません。                コロナ禍の今こそ、幸せを見直すチャンスです。 

皆さんも、本書を読み、実践し、Withコロナの時代、すべての人々が幸せを感じられる世の中にしていきましょう!

樺沢紫苑 飛鳥新社 2021-03-16

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