【書評】すごい雑談力(25万人が自信をつけた話し方、聞き方のルール)

すごい雑談力表紙 書評
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雑談コミュニケーションの専門家である 松橋良紀 著

「すごい雑談力」(25万人が自信をつけた話し方、聞き方のルール)を読了。

皆さん、雑談してますか?

コロナ禍により、リモートワークの時間が増加し、職場の同僚、部下、上司あるいは取引先の方との雑談が、めっきり少なくなった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

本書のタイトルから、すごい雑談力とは何? 雑談力の何がスゴイのか、大変興味関心を抱いたので、手に取って読んでみました。

本書は、雑談の苦手な方、苦手な人と上手くコミュニケーションを取りたい方、又、雑談を利用してビジネスを有利に進めたい方に、お勧めの書籍です。

一昔前、雑談は、生産性の向上&効率化を謳う社会では、時間の無駄と言われてきました。ところが、玉石混淆の情報が錯綜する今、雑談中に新しいビジネスのネタに出会うこともあり、ここ数年、雑談の重要性が認められるようになってきました。

人は、雑談力を身につけることにより、コミュニケーションが円滑になるだけでなく、聞く力も鍛えることができるので、自己肯定感が高まり、人生を変えることができるのです。

本書での気づき

 1. 今、知識や技術より、雑談力が問われている

    ⇒ 雑談力(コミュニケーション力)は、研修では身に付けられない。

(雑談力は、自分で実践し、学ぶことによって身に付けることができる)

 2.コミュニケーション力は、自分の強みとなり、AIに代用されない

    ⇒ コミュニケーション力(雑談力)があれば、時代が変化しても生き残れる。 

     (コミュニケーション力は、ビジネスを成功させる為、必須)  

 3.聞き方の技術は、雑談の技術力アップに必須

    ⇒ NLPのページング(相手と波長を合わせる)を上手く使うことで、雑談が盛り上がる

雑談力について、私の考え(過去の経験含む)

 私の過去の経験から、雑談のメリットについて、以下、記載します。

 ◆ビジネス(仕事)において

私が、サラリーマン時代に、新製品開発を行っていた時の話です。

 職場の同僚と、会議終了後、ちょっと短い立ち話しをしました。そこでの会話で、想定していない 重要な話が聞けたのです。これがきっかけで仕事がスムーズに進捗したり、仕事の方向性が、明確になったこともありました。 雑談の力はスゴイですね!

 又、新規に開発した製品において、市場で不具合が発生した時、対策会議では、良い案が出なかったものの、休憩室での雑談から新しいアイディア(対策案)が生まれ、これが特許出願により、最終的に権利化(特許庁に登録)され、20年間、他社牽制含めビジネスを有利に進めることができました。

権利化された特許が織り込まれた製品の売り上げが立つと、年末に会社から当年度の売り上げに対す る一定の割合の報奨金が、発明者に支給されましたので、年末は、ボーナスの他に臨時ボーナスを頂くことができたのです。

この特許は、のちに特許(知的財産)部の調査により、総合電機メーカであるS社が市場で投入した製品(交通カード:日本で一番普及しているICカード)が抵触していたことが判明。当時、会社は、当該特許抵触により、S社から数千万円のロイヤリティーを獲得していました。

 ◆生活・遊びにおいて

 私は、大学時代、父親が勤務する会社が福利厚生施設として子息を育英する為の学生寮を保有しており、そこに入寮していました。

 当時、個室でなく、6畳間に2人部屋でした。同室で2人で生活する為には、雑談で適宜コミュニケーションを図らないと、生活が楽しくありません。 私はそこで、相手の興味関心など、矢継ぎ早に質問し、たまには相手とお酒を酌み交わすなどして親交を深め、学生時代をエンジョイしていました。

又、学生時代は、課外活動として演劇部に所属しており、学内だけでなく、他の大学の学生とも交流がありました。 中には、個性の強い方との付き合いもありました。

そこで、私の雑談力(コミュニケーション力)が、かなり鍛えられたものと思います。

まとめ・所感

 ビジネスでは、今まで、雑談の時間が多いと、時間効率の点から非効率の指摘が多く、経営者は、 会社で働く社員に対して、良い評価をしておりませんでした。

 しかし、多くの情報が錯綜する現代は、雑談中にビジネスのネタが見つかることもあり、あながち非効率とは決めつけられません。

 デジタル化、DX、AI、メタバースの時代、雑談を上手に活用することにより、日常生活で感じるストレスを低減し、ビジネスにおいては、新しいアイデアの創出が、益々求められてくるものと思います。

 先ずは、意識的に雑談する時間を作ることです。

 雑談を楽しみ、豊かで楽しい人生を構築していきましょう!

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